南の島の記録7 満天の星空
南の島の記録7 満天の星空
南の島の記録7 満天の星空
18:20
山頂に到着。素晴らしい景色。
それは良いんですが、実はオニヅカセンターでも少し感じてましたが山頂にくるとはっきりと。
身体が重くふらふらする気がします・・・軽く頭痛もする気配。
歩いたりする動きがどうしてもゆっくりになり息もゆっくりと吸わないと苦しい。
口の動きも重くなりしゃべりづらくなる。
これが空気が薄いってことなんですね(驚)初めて経験しました。
行った事ないけどまるで宇宙にいるみたいにふわふわする感じでした(笑)

ここで日没まで待機することになるわけですが、
もちろん山頂では一段と気温も下がってますので全員ツアーで貸してくれる厚手の
ダウンジャケット!を着込んでいます。
但し気温は低くても吐く息は白くならないと言われ気づきましたがその通りでした。
水蒸気が少ない、いわゆる空気が澄んでいるためそうなるらしいです。
その澄んだ空気や気候などの環境から、ここマウナ・ケアは世界でも有数の天体観測地となっており
世界中の天文台が設置されているということです。日本の「すばる天文台」も目の前にあり確認できましたよ。

同時にこのマウナ・ケアは神聖な山ともされており登ってはいけない頂もあるとの説明でした。
でも無視して登る人も結構いて・・と話していたら、その登ってはいけない頂をまさに登っていく一行がいました。
ガイドいわく、きっと後に祟られるんじゃないかということでした!
そんな斜面の人影もくっきりと見えるのですが、実は結構遠く離れているはず。
これも澄んだ空気のおかげでぼやけず近くに感じるぐらいの視認度となっていたようです。

この空気の薄さは決して勘違いではなく、一緒に参加していたご家族の方で気分が悪くなってしまい
めまいとか高山病の症状が出てしまった方もいたぐらいです。
かわいそうでしたが、頂上にいる間中車の中で携帯酸素ボンベで酸素を吸って休んでおられました。
でも後に下山したら元気になっていたんでやはり空気と気圧の関係だったようでした。


着いた時にはまだ日は高く眩しいぐらいで、みなサングラスを着用していたぐらいでした。
写真を撮ったり景色を眺めたり、あれこれしたりしているうちに次第に日が落ちていきます。
ひとたび落ちだした陽はどんどん早さを増していきます。
陽が落ちていく先は水平線なのかはたまた眼下に広がっていた雲海の下なのか・・・
暗さを増していく中、もう見分けがつかなくなっていきます。
そしてさえぎるものの何もない空気の中、真っ赤な輝きとなった太陽は消えていきました。
とても感動的な光景でしたので来て本当によかったなと思える瞬間でしたね。

日が落ちた後の頂上は暗く、またとても寒いので(この頃には持ってきた厚手の手袋をしてました)
再びオニヅカセンターに戻り次のイベントに備えることになります。


19:00
オニヅカ・ビジターセンターに戻り休憩。
先ほどと違い驚くほどの漆黒の中、となりに立つひとの顔さえ見えません。
車から降りて離れないように注意して建物の方に移動。
ツアーガイドからホットチョコレートの袋をもらい設備の給湯器で溶かして飲みます。
厳寒の中まさにホッとする瞬間でした。ほんとうに寒いんですよ(笑)

センターはさっきより人が多く、また日本人だけではなく各国のツアー客がごった返していました。
ちょうどサンセットツアーもサンライズツアーも重なり、ともにこれからの星空ツアーの
準備に集まってきたところだったからでしょうか。
はぐれないように家族で注意して自分たちのツアーの車に戻らなくてはいけません。
ガイドも回ってくれますが、なにせ真っ暗でシルエットと声だけが頼りなので
無事に戻れるか少しハラハラしながらの休憩タイムでした(笑)

マウナ・ケアの山頂は天体観測に影響を与えないため徹底して人工光源を防いでいます。
また星空を見るうえでも強い光を見ないようライトを極力見ないよう注意されたりしました。


全員無事そろったところで、お待ちかねの星空観測ツアーに出発です。
といっても車で少し移動した平地でみるだけですが(笑)
同じツアー会社の別の一行と合流し20人ほどで専門のガイドの解説をききました。


そして真上には見たこともない、まさに「星の空」が広がっていました(驚)


私は天文は残念ながら詳しくなく星座もほとんどわかりませんが
なにか空が近く感じるような、星ってあんなにあるんだ・・という感じでしたね。
まさに360度空しかない場所でしたのでプラネタリウムのような世界です。

ガイドが設置した望遠鏡を順番に覗き込み、説明を聞いていろいろな星を見ていきます。
チョウの形をした?星雲とか見ましたがもっともみんなが歓声をあげたのは・・
土星の輪っかを見たときでした(笑)
さすがにサイズは小さいですが土星の縞模様と輪はしっかり見れました。
私も初めて見たのであんなにはっきり見えるのかと驚きましたね。

その後はガイドが特別なレーザーポインターで星座を解説していってくれます。
誕生星座の人はみんなの前にひっぱり出されて、面白おかしく性格分析してくれたり
まつわる神話を紹介してくれたりしながら楽しませてくれます。
私の蟹座はこの時期見えないとのことでしたが息子の天秤座は見えたので
3~4人と前に出されてガイドにイジラれていました(笑)
残念ながら顔は真っ暗で全く見えませんでしたが、きっと照れくさそうにしていたかと思います(笑)

天の川も完成版を初めて見ました(笑)
でもそういいたくなるぐらい。川といわれる意味がやっとわかった気がします。
アルタイルとベガついでにデネブもよく見えました。
乙姫彦星の話をこの歳にしてようやく実感できました(笑)

1時間近く星空を見上げていたんでしょうか。
その間に幾つも流れ星を見ることができました。
これも今まであんなにはっきりと見たこと無かったので感動ものです。
ほんとにスッと流れるんですね・・・


真冬以上に寒かったですが確かに息が白くなることは一切なかったですね。
この辺りは冬にはハワイでも雪が降るというのは自然に納得できます。

寒さや気圧。必ずしも楽なツアーとはいえません。
そういえば実は参加には年齢制限があります。
今年から12歳以上になりましたが少し前までは15歳以上だったそうです。
だから小さい家族連れでの参加は残念ながら難しいかもしれませんね。


20:00
帰路に着きます。
真っ暗な中、車は山道を駆け下りていきます。
昼間見たさえぎるものの無い斜面や細い山道のことは考えないようにし(笑)
遠くの夜景をぼんやり眺めて揺られているうちにいつしか熟睡してしまいました。

21:40
クイーンズ・マーケットプレース着
夕食が早かったので通常ここで夜食など買ってから帰るそうです。
我々は日本から持ってきたカップチキンラーメンが部屋に待っているので車中にて待機。
というより着込んでいたフリースとかシャツを脱いで真夏仕様に模様替えしてました(笑)

22:00
ヒルトン・ワイコロアビレッジ到着。ガイドに別れを告げ解散。
楽しく貴重な体験ができた長くもあっという間の一日でした。

コメント

うきにん
2012年8月25日21:51

めちゃ行きたかったんです、このツアー……スケジュール等々の問題でスルーしてしまいましたけれど……。絶景を見ることができたようで本当にうらやましいです。
ハワイ島は見るべき場所がたくさんあって、もし機会があるなら、カードでなく観光のためにまた来たいと思ったほどですw

パパギガスz
2012年8月26日8:31

>うきにんさん
そうですかーよかったですよ!
ウチは家族旅行もかねてたんで行ってよかったと思います。
というか値打ちものなので次回チャンスがあればご検討ください

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